冥土

メイドカフェに行ってきた……いや敢えて逝ってきた


勿論主目的なメイドカフェに逝く事じゃなく、立命館大学桑谷夏子嬢のイベントだけど。
毎年このイベントではゲームコーナーがあって、そのゲーム大会の優勝者にはゲスト声優に、
その場で吹き込んでもらった台詞をアラームに設定出来る、Kanon名雪が持っているような
目覚まし時計が進呈される訳ですけど、その台詞を夜なべして考えてきたという
筋金入りの桑谷夏子嬢ファン(むしろファン感情より恋愛感情寄り)Sさんに誘われ、逝ってきた。
ちなみにその台詞というのは
「朝ですよー今日はせっかくの休みなんだから、二人でお出かけしましょう。
●さんの好きな所に付き合ってあげるから、ほら起きてね」
(シチュエーション:新婚ホヤホヤの夫婦。休みの日、寝起きの悪い夫を優しく起こす妻)
とかそーゆーの。(ちなみに●さんの「●」にはSさんの本名が入る。勿論ファーストネーム
他にも姉と弟ってシチュエーションも考えてたらしいけど、桑谷夏子嬢よりSさんの方が年上です。
そんな事を考えてる人と一緒に、帰りにメイドカフェに逝って来た。



ちなみにSさんと他の何人かはメイドカフェ経験済みだったみたいで、正に童貞は俺だけ状態。
そんな中で緊張しながら、俺は日本橋にあるメイドカフェのドアを開いてみた。
「お帰りなさいませっ」
噂では聞いてたけどマジで言うんだ、「いらっしゃいませ」じゃなくて「お帰りなさいませ」って。
コンビニバイトしてる俺にとって、客が来たら「いらっしゃいませ」と言うのは常識になって訳で、
入ったらいきなり「お帰りなさいませっ」って言われるのは、かなりの衝撃。
しかしいいなぁ……疲れて帰ってきたらメイドさん達に「お帰りなさいませ」って出迎られるっての。
ちょっと赤松健とかあかほりさとるに賛同しそうになった。あぶねーあぶねー。
メニューを見てみたら「撮影などはご遠慮下さい」とかいう注意書きがいくつかあったのだが、
その中に「メイドの中にはこの仕事のことを親御や友人に内緒にしてるメイドもいるので、店の外で
声を掛ける行為はご遠慮ください」というのがあった。何、扱いはキャバ嬢と一緒ですか?
で、俺は疲れてたから、甘い物を欲してココアを、一緒にいたTさんはアイスカフェオレを頼んだ。
やがてメイドさんがココアとカフェオレを運んできた。ココアはそのまま普通に俺の前に置かれたが
カフェオレは「どのくらいシロップを入れますか?」って訊かれて、メイドさんが手ずからシロップを
注いでくれて、ゆっくりとかき回してくれたりするのだ。
俺が今まで行ってた喫茶店じゃシロップはセルフサービスで入れてたのに……これがメイドカフェか!?
しかも誰が何を頼んだのか判らなくなったメイドがあたふたしたり……ドジッ娘メイド!?
あとメイドさんが空いた容器を回収に来た時、俺も少ししか残ってなかったから飲み干そうとしたが
「急がなくても大丈夫ですよ、ご主人様。ゆっくり飲んで下さいね」って囁いてくれたり。
一体何処まで狙ってるのか、全部大マジなのか判らないけど、グッジョブ!
あかほりさとる先生、赤松健先生、築地俊彦先生、今まで馬鹿にしててすみませんでした。
謝りますから、俺もそっちの仲間に入れてくださいッ!
初めて行ったんですけど、何つーか、最高。蝶サイコーメイドカフェ!!
欲を言えば、何もない所でつまずいて俺の股間にココアをこぼして、念入りに拭いて欲しかった。